2016年もほぼ終わり。もう時効かな~とも思うので、わたしが遭遇した架空請求詐欺事件について書いてみる。(もちろん無害です…ただわたしの初期対応はアホ過ぎたが…)
(ことのはじまり)
2016年4月の終わり。ふと、スマホの画面を見るとショートメールで何か受信したっぽい。
受信したショートメールを見てみると、
「有料動画履歴があり未納料金が発生しております。本日にご連絡なき場合法的手続きに移行します。 DMM相談室 電話番号」
なるものだった。
(実際)
この時点ではわたしは架空請求詐欺とは全く気づかず。なんかの間違いだろ。と思い。迂闊にも書かれた電話番号にショートメールを受信したスマホで折り返しをしてしまう。(わたしは、DMMドットコムのレンタルスノボウエアやスーツケースは使ったことあるけど、それ以外のサービスは使った事無い。後でよくよく調べたら、そもそもDMM相談室なるものは存在しないみたいで、名前を勝手に使われ架空請求詐欺をされている、DMMドットコムのサイトにも注意喚起なことが書かれていた。)
相手1:「名前と年齢教えてください」
…なんとわたし、自分の名前と年齢を正々堂々と述べてしまう…この時点では単なる相手の勘違いと思って、架空請求とは思っていない世間知らず?なわたし・・・
相手1:「担当部署におつなぎします」
…携帯電話らしき電話に転送されたっぽい。
相手2:「あなたは当社の有料アダルトサイトをそのままつなぎっぱなしにして使用料金が発生しているものが未払いになっています。本日中にお支払いただかないと、裁判になります。裁判所からの出頭命令がゴールデンウイーク明けにでも届きますので、よろしくお願いいたします。」
わたし:「全く身に覚えないんですけど。」
相手2:「こっちは流れ作業的に事実をお知らせしているのみです。あなたがログインしたまま。というサーバーの情報は残っているんです。裁判になったらあなたも弁護士を立てたりして、費用かかりますよ。」
わたし:「じゃあ、金額払うならどうすればいいんですか?いくらですか?」
…よくオレオレ詐欺とか、振り込め詐欺とか、架空請求とか、引っかかる人はアホだな~と、自分の身にこういう事件が降りかかるまで思っていたのだが、この相手2という人のしゃべり方が、なんか、「支払わないとヤバいことが起こりそうだな~」という不安をあおる口調なのだ…ドスが効いて、というよりは心理的にじわじわ追い詰める感じ。
ここで相手に負けて架空請求詐欺に引っかかってしまう人の気持ちもわからないでもない…
身に覚えがなく、支払い義務のないわたしもおもわず、いくらですか?どうすればいいんですか?と聞いてしまったくらいである…
(急展開、明らかにおかしい…)
相手2:「30万ですね。どうしますか。今すぐ支払いますか。」
わたし:「全く身に覚え無いんで…」
相手2:「家に請求書いきますよ。あなたの住所はIPアドレスでもうわかってますから。」
…??IPアドレスから住所割り出せるのって、警察沙汰にでもならないとダメじゃなかったっけな…家族が…って???明らかにありえない。わたしに息子がいればその息子がやったかも。という展開に持っていきたかったのだろうか??
このあたりで、さすがに、これは架空請求詐欺だと気づく。わたしも冷静さを取り戻す。ただただ名前を名乗ったことと、折り返しをしたことを激しく後悔しつつ…
話しはさらに続く。しかし、こんなやり方でホントにお金払う人いるんかいな?でありますが…
相手2:「請求書自宅に送られたくなかったら、近くのセブンイレブンまで来てください。そこから公共料金支払いみたいな形で払えますよ。セブンイレブンまで何分かかりますか?」
わたし:「なんで、セブンイレブンが近くにあるとかってわかるんですか?(注:偶然にもわたしがいる近くにセブンイレブンがあった)」
相手2:「当社は1時間ごとにあなたのような債務者がリストアップされてきて、そのリストを元に連絡をして、お金の振込みがスムーズにできるようにありとあらゆるところに担当者を配置しているんです。」
…近くにセブンイレブンがあることを突き止められていたのかも、はちょっと怖い。でもスマホのGPSはグーグルマップ見るとき以外は切ってあるし…警察沙汰にならないとスマホの電波から居場所は突き止められないはず。
…とはいえ、コンビニ、といわずセブンイレブンと具体的に言ってきたのが一番怖かった。
…よくよく考えるとセブンイレブンなんて、わりとどこにでもあるからなあ。
わたし:「身に全く覚えないんで。」
で、電話を切った。
(その後)
…後で知りましたが、セブンイレブンでコンビニの公共料金支払う方法でうんぬん。ってのは、よく、コンサートの予約済みチケットの受け取りのコピー機みたいな機械を使って詐欺相手からの電話指示にしたがい、バーコードを印字し、そのバーコードを元にお金をレジで払うとか、アマゾンギフトカードに入金させて、アマゾンギフトカードの番号を相手に知らせる。という方法らしい…
初動は明らかにまずったな…
自分のスマホからそのまんま折り返しはまずったな~。本名明かしたのも。(住所は言ってない。)
DMM相談室とやらの電話番号はその後着信拒否にした。
暫く不安ではあったが、その後ナニゴトもなく日々は過ぎ2016年も終わりを迎える。
この架空請求詐欺ってのは、適当な電話番号にショートメールをランダムに送り付けて、引っかかった人が被害にあう。という仕組みらしい。
数撃てば当たる戦法…
わたしみたいにやる気のないターゲットに時間を使っている場合ではなかったみたい。
…今でこそネタですが…
自分は大丈夫。って思っていても、大丈夫じゃないこともある…
ふだん、ネットを使っていろいろ調べてるのになんでこのショートメール受信したとき調べなかったんだろ…である。(あとでいろいろ調べてこれは架空請求詐欺だ。ってのが分かりましたが…)