ひろこの自由研究

まいにち、は自由研究の積み重ね。楽しい日々を過ごすための研究結果の発表場所としてのブログ。

ここらで広告コピーの本当のはなしをします。読書感想文

報告と広告

新しいiphoneXとかの新製品発表のち、朝のめざましテレビで新しい機種の機能やら値段やらが紹介されていた。

わたしは単純にお高い…くらいしか思わなかったけど、(今わたしが使っているiphone5sはだいぶバッテリーの持ちが悪くなってそろそろ買い替えか…とおぼろげに思っていたけど、ネット、メール、記録用写真(ブログ用とか)の3用途のために、これだけ盛りだくさんな機能や容量は要らんな…)、テレビの情報番組でもこの新製品に関し、他のスマホに勝る優位性やらがどんと紹介されているのを見て、iphoneにまつわる報道って、これは報告と広告の関係かしら?と思ったのであった。

 

報告…新しいiphoneが発売されますよ。発売日決まりましたよ。という、アップル社からのお知らせ。

広告…スマホとしての機能および他のスマホとの違いを教えてくれるもの。これをテレビとかが代行してくれる。

 

前ふり長くなりましたが、アマゾンプライム無料特典で「ここらで広告コピーのはなしをします。」を読んだのでそこで学んだこととかを。

 

…わたしは前職で金融商品の広告ちっくなものに携わっていたことがあるのだが、投資家に誤解を与える表現が一切できず、(高利回りは明らかにウソっぽいから好利回り、と言い換えるとかの工夫が一切禁止。)どちらかといえば、その金融商品を買いたくなる気分にさせる(=広告)よりも、こういう金融商品ありますよ。という事実を報告するほうに、重きがおかれた。

 

広告と報告は全く違うモノ。今自分が見ているものはどちらかねえ?ということを考えることが大切。ということが本には書かれてあった

 

広告やコピーはモノと人との新たな関係を作るもの。

新たに新しく関係を作る必要がない、ほっといても人が来るものに関しては、広告よりも報告に重きを置く。

 

例として隅田川の花火大会、が上げられていて、広告しなくても人は沢山来る。だから、日にちを目立つ(報告)ようなポスターを作る。それ以上の工夫をしろ。となると難しい。

 

別な例としてすでに今のバージョンが売れまくっている商品の新バージョンが発売される場合(例:ゲーム機)とかに対してさらに売れまくるための広告の秘策を考えてくれ。なんていうのも難儀な注文らしい。

本ではなんとか、カウントダウン方式「発売まであと何日!!」みたいな感じで乗り切ったみたいなことが書いてあった。

 

満員電車での耐えうる時間帯に吊り広告をじっと見ているときのヒマつぶしに役立ちそうな「広告」「報告」どっちでしょ理論がこの本からの一番の学びである。

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おまけ…オタク度満載。

↓2017/1/10の朝日新聞掲載のミスチルの全面広告。

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わたしはこれを見た当初、

「チケット取りづらくなるじゃん…こんなに大胆にデビュー25周年でライブやりますなことを言わんといても…」と自分本位なことしか考えなかったのだが、今まじまじとこの一面広告を見てみると、広告と報告がきちんと使い分けられてかつ、しゃれおつな仕掛けがあったのにも気づく。

 

報告事項…デビュー25周年だよ。

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広告事項…新曲が発売されます。2017/1/11が発売日です。

     コンサートツアーやります。

この広告に使われている全てのモチーフは過去のミスチルのCDジャケット。25周年が楽しみになる気分にさせてくれるのである。

 

しゃれおつ事項…新曲の「ヒカリノアトリエ」はNHKの朝ドラのテーマソング。NHKにかけて、イチ並びの1/11に発売日をしたという事実。(その後の雑誌のインタビューで桜井さんがそう答えていた)

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