革命のファンファーレ読書感想文の続き…
この本のまるっとひとこと換言は
芸人として生きるも、絵本作家として生きるも、作家として生きるも、その裏側の戦略がすごい。その戦略の根幹が信用を得るためにはどうするか?信用からどうや
ってお金を生み出すかが書かれている。
で、読書感想文①では「芸人として生きることに関する戦略」を書いたのだけど↓
革命のファンファーレ(西野亮廣著)読書感想文① - ひろこの自由研究
読書感想文②では、絵本作家(というよりは、絵本プロデュース業)としての戦略について思ったことを書いてみる。
絵本を無料公開した理由
わたしがこの西野さん、が異色芸人さんであることを知ったのはご自身が関わっている絵本「えんとつ町のプペル」をネット上で無料公開して話題になったことからである。
無料にしたら、クリエイターの将来はどうなるんだ。とか様々な意見、炎上…
このことに対しての西野さんの戦略は、
「価値がないモノを無料で提供してもお金は発生しない。」
「価値があるモノを無料公開すればお金は発生する。」ということなのだが、
無料で公開することにより、より多くの人に絵本の存在を知ってもらうことにより、だれかが実際にネットみて、買ってくれればいいな~。などというユルいモノではない。
わたしは今回この本を読むまでは、
「親がネットこの絵本を見て、いいなあ。で、子供にも買ってあげようかな。」の試食販売的な発想だと思っていたのだが、もっと深い戦略があった。
絵本は大人が読む本とは違うんだよ。
わたしがさきに書いた、試食販売的な売り込み・・西野さんも試食販売的なことを想定して無料公開をしたのだが、その戦略がまたスゴイのだ。
その1…ネットで公開した絵本は縦スクロール(印刷物としての絵本は横にめくるもの)なので、子供に読み聞かせをするのはしずらい。大人の絵本試食用途に特化。
その2…絵本を買う。にあたって外したくないという親の心理を酌む。
大人の読む本はネタバレして買うことは無いが、子供に買ってあげる本はネタバレありき。である。ネットで予習して買うというのはありうる購入心理なのである。
その3…買ってあげる絵本を吟味する時間の無い親は購入に失敗はしたくないため、結局自分が昔読んでもらった絵本を自分の子供にも買ってあげる。なので、絵本業界は超ロングセラーが多い。
…この試食販売的戦略が大当たりして絵本はまたたくまに大ヒットとなった。クリエイターが食えなくなる。ということはこの絵本に携わった人たちに関しては全く発生しない問題だったのである。
そして、絵本と大人の読む本の一番の違いは、
大人の読む本…ひとりでもくもく読む。
絵本…読み聞かせ、というコミュニケーション要素がある。
思ったこと…
ミーハー話題本として買ったこの本。
思ってた以上に奥深い…
今わたしが、さらりとミーハー話題本で買った、という購買行動も、ある行動パターンから導かれている、ということも言われればそうだよね。を実感。
そのあたりは、また次のブログで。