「ピアノの演奏中って何考えるといいんですかね?わたしは永遠の300秒が早く終わってくれなことしか考えてないんですが…」
永遠の300秒とは、もうじきあるピアノの発表会の自分の演奏タイムの事である…
戦場のメリークリスマス、という曲なのであるが、坂本龍一さんの弾き方でだいたい5分くらい、わたしがやってもだいたいそのくらい。ああ、長い長い300秒。
先生からのアドバイス…
「頭のなかで唄いましょう。主旋律のとこを唄いましょう。没頭できますよ。
そうすると、頭のなかで唄えないところが出てくると思います。そこはちゃんと弾けてないところ。どうしても練習でも克服できなかったら、その部分だけは唄うの中止して、次はここに指が移動するんだな。的なことに意識を振り向ける。」
頭のなかで唄う…
これは実際やってみると判るのだが、ラララ~的な唄い方はできるのだが、ファミファナントカ…みたいな譜面そのものの実音での頭の中での唄いってのが、なかなか難しいのである。
(つまり、練習で克服すべきところが多いということである。)
今年は暗譜できたかも…と呑気なことを思っていたのだが、なんとなく自動運転を両手でしているのだなあ…とである。
悦に浸る…
確かにこの唄う方式、は没頭できるのである…
結構楽しい…
そう長くはできないのが難点ではあるが…(やはりひとつのことに集中するってのは本当に難しいと思う。)
唄えないところを、地味っとおさらいし、何度も同じことを繰り返す…
そして、You Tubeを見て演奏研究(恐れ多いが…)をし、強弱のつけ方をまねっこするのであった…
正しい努力らしきもの…
正しい努力は、長時間練習ではないんだよ、練習の過程で成長するヒントを見つけることである。テーマの無い努力は無駄なんだよ、と最近読んだ本(プロ野球評論家の野村克也さんの本)二書いてあったのだけど、この頭で唄う方式はわたしのなかでは、演奏がうまくなるためのヒント的なものに今回はなってる感がある。
本番までになるべく矯正したいもろもろ。
・和音がズレる。じゃ~ん、と3音そろえるところが、ぽろろ~ん、とアルペジオ風(ギターのポロロ~ンみたいな感じ)となりがちなので気を付ける。
・ニガテ個所が明らかにテンポが速くなる。
・歯槽膿漏的演奏…鍵盤を押し切れてない。浮いた感じになってしまうところがある。
沢山のことを今更できないのであるが、課題山積…