「予想通り不合理」で有名なダン・アリエリーの「アエアリー教授の人生相談室」を読んだのでそのことを。
アメリカの新聞で掲載されていた「合理的に生きるにはどうするんですか?」的質問に対し、著者が答える。みたいなコラムが元となっている本。
なるほどね…と思ったことをいくつか。
年々時間が経過するのが早く感じる。子供のころは時間が過ぎるのが遅かったのは思い込みなのか?
著者からのお答え…
子供のころは人生初めての経験が多かった。することのすべてが初めての経験。その時にしかできないことが多い。だから強烈に印象に残り、記憶がしっかりと焼き付く。
が、年月が経つと新しい経験ではなくなってしまう、プラス日々の雑事に追われて新しい経験に手を出すことができなくなってしまう。
先週起こった事を一日づつ思い出すとたぶん、特に変わったことがなかったはず。何をしたかも思い出せないかも。
で、このことにたいする対応としては、
新しいことを試し、変化に富んだ生活を送るのがよい。きっと時間が進むのが遅く感じられ、幸福感が高まるはず。毎週ひとつづつ新しいことをやってみようよ。
…今わたしは2018年の1月から3月に関して、ほぼ日手帳(閻魔帳)をみながら、あ~とかう~とか今年も1/3終わっちゃったよ。とかやってるのだけれども、私も当然毎日のことは殆ど思い出せなくて、(やはり楽しかった北海道旅行とか、ミスチルのこととかは超覚えている)手帳をみて、こんなこと考えてたんだ…みたいに振り返る。が、特段平日に限っては新しいことって特段してないのである…
強いて言えば、新しい心がけ的なところで、そのうちブログのネタになるが、この3か月は「脱だらだらインターネット」「どうにもならないことにいちいち反応しない」という地味政策をしていたのだけれども、こういうのじゃなくって、もっと新しい趣味的、楽しみ的なことを模索したいな。と思ったのだった。
著者によると自分の経験したことをよく覚えている人は人生に対する満足感が高いんだそうだ。
ネット住民が低俗じゃないですか?
ここでのネットとは、いわゆる交流モノ(SNS)のこと。
著者からのお答え…
ネットのせいにするんじゃなくて、毎日あなたが人とどんなやりとりをして、何を考えているのかを考えてみましょうよ。
そのうちどれだけがイケていることで、どれだけがしょうもないことかを考えてみましょうよ。
インターネットを通すと普段いかに内容が乏しいことを考えたり、やったりしているかが見えやすくなるだけなんですよ。
…ドキっ…何も言えない…
投稿する本人が楽しくて、閲覧する人も楽しければいいんじゃないの…と私は思っているのだけど、こういう見方もあるのか…である。