根津美術館訪問記(2018/4/29)その2
↓その1 お庭愛でる編…(絵より燕子花優先のほうがよろしいかと。)
根津美術館訪問記1(2018/4/29) - ひろこの自由研究
以下その2 美術品を愛でる編…
燕子花図屏風(尾形光琳)
あの有名な金箔の屏風に群青色の燕子花がお行儀よく並んでいるやつです。
初めてホンモノを鑑賞したのだけれども、燕子花は紫、というよりも群青色だった。
日本画に対する謎が解けた件
わたしは、尾形光琳は植物や自然の絵しか描かない人だと思っていたのだけれども、水墨画のような画も残されている。
尾形光琳だけでなく日本画全般に対して前々からだったのだが、植物や自然以外の画のネタ(対象物、モデル)は一体どこから湧き出てくるのか?(例:尾形光琳の画だと書斎で執筆活動をする吉田兼好、なんてのがある。吉田兼好は鎌倉時代の人じゃん。なんで、江戸時代の尾形光琳の絵に出てくるの?みたいな。)
なのだけれども、こういう時代の違う人が描かれている絵というものは、吉田兼好の徒然草とかを読んでインスパイアされて画を描くらしい。
芸術家兄弟…兄光琳は画家、弟は陶芸家。しかも、弟の作った器に兄が画を描く。みたいな活動もしていたらしい。
(のちに弟も絵をやるようになるみたい)
この美術展の回り方
混んでいるのは大物(燕子花図屏風)ではなかった…
一応経路らしきものはあるみたいだけれど、行き来自由。
大物の燕子花図屏風に関しては、わたしは初見だけど、おそらく毎年展示なので、わりとスルーされている感だった。
光琳絵付け、乾山器制作、の芸術は響きあうよ、尾形ブラザーズの共同作業の器のところだった。(燕子花図屏風と同じフロアに展示)
理由は…器は近くに寄らないと良く見えない、器の展示はスキマがあんまりなく結構ツメツメ。珍しい展示物。
こんなとこである。
なので、先に尾形ブラザーズの器を見てから、絵を鑑賞するのがよろしいのではないか。と。
階段上がって2Fの乾山コーナーもわりと人気。ここは乾山絵付け&器や乾山絵も描くんだよの展示。
…皿に求めるのは耐久性(食洗機対応でないものは容認できない私…)と思っていた自分。こういうお皿をみて、ふむふむ。とやるのもなかなか楽しかったのである。
↓看板
↓入口
12時半くらいに撮影。10時ちょいすぎには人が多すぎて撮れなかった。