成人の日(2018/1/8)に両親が新幹線で長野県から東京まで来た。(なんと父が撮った写真が銀座の富士フォトギャラリーで、とあるコンテストの入選作品として飾られる、というなかなかの快挙を成し遂げたのである。)
現地案内係として、わたしも一緒に父の写真を観に行った。
父の写真を見たい。ってのもあったのだが、最近自分のなかでのマイブームがあり、
「今回のような入選作品が一同に会するような写真展に、並び順に明確な意図はあるのか?」
ということを考えてみたかったのである。最近のマイブームは写真展の並び順の意図なるものを自分なりに妄想する。というものがあるのだ。
(写真はふるさとのいいとこアピールをする、みたいな写真が中心に展示されていたので、関東甲信越地方の風景良さげスポットやお祭り風景が多かった。)
きっかけ。
…わたしが最近注目している写真家さんに「竹沢うるまさん」という方がいらっしゃるのだが、(わりとキャノンの新製品のカタログなどに登用されていたり、ご自身も3年くらい世界放浪の旅をなさって、なかなかワイルド社会主義国で捕まりそうになりながら撮った写真があったり、キャノンの会報誌なんか掲載されている文章がなかなか写真のワイルドさに反して繊細な美しい文章だったりとか、撮った写真がナショナルジオグラフィックで賞を取ったりの多才なお方である)この竹沢さんが去年の夏にやっていた写真展でのトークショーでなかなか私にはない観点のことを言っていたのだ。
「写真展においては、写真家は明確な意図をもって写真の順番や構成を考える。なので、どういう意図でこの順なんだろ?って考えると楽しいですよ。」
竹沢さんご自身も自分以外の写真展を見る場合、そういう見方をしているんだそうだ。
で、今回のふるさとよいとこ自慢が分かる写真展。
実際のとこは、入選作品のほかに県知事賞とかのさらなる上位作があり、やはり入口近くに飾られていたが、あとの並びは県ごと、というわけでもなく、実際のとこどういう意図で並べられたのかは正直なとこよくわからんかったのである…
今度はわかった。
そのあと、寄りたい写真展があるとのことだったので、東京ミッドタウンにある富士フォトギャラリーでやっていた山岳写真展も一緒に観に行く。
こちらは一枚写真を見た瞬間「あ、順番間違えた。」とすぐわかり、正しい経路で見ようとすぐ引き返す。
超特大大引き伸ばし写真(3メートルくらいの幅)がどーんとわたしの目の前に。
最後の写真を最初に見てしまった…
それまでは、写真を一枚一枚みて。ほ~。となるだけであるわたしだったが、この並んでる順番を考える。ってのをやり始めるとわりと楽しい。オススメ写真展鑑賞法であります。応用として美術展なんかでも使えます。