ひろこの自由研究

まいにち、は自由研究の積み重ね。楽しい日々を過ごすための研究結果の発表場所としてのブログ。

AI vs.教科書が読めない子供たち 読書感想文1

京王線沿線駅にはほとんど店舗がある啓文堂という書店でも売れ行き上位、勝間和代さんのメルマガでも紹介されていた「AIvs.教科書が読めない子供たち」を読んでみた。

本の中身は、

・AIも大学受験で戦えるとこまで来てるよ。特にセンター試験みたいな選択問題への対応がかなり進んでるよ。

・AIが苦手なのは国語と英語。(グーグル翻訳が怪しいこととか)

・グラフを見て答えなさい、資料をみて推測しなさい、的な問題もAIはニガテ。

・英語教育やプログラミング教育の前に読解力つけないとヤバイよ。

…とこのようなことが書かれている。(まだ全部は読み切ってない。)

一番興味深かった、

「AIが苦手としていること。」

「読解力つけないとヤバいよ。」のことについて書いてみる。

 

AIが苦手としていることをオタク度満点な方法で試してみる。

AIが苦手としていることは類推、想像力豊かに考えることが苦手らしい。

オタク度満点なことをグーグルでやってみると、グーグルの画像検索で

Mr.Children」と入れるとミスチルのメンバー4人の写真がズラっと並ぶ。

 

このあと、「Mr.Childrenの桜井さん以外のメンバー3人」と入れてもミスチル4人が入っている写真や、なぜかミスチル生みの親の小林武史さんの画像が出てきたり(これはこれでスゴイ類推だと思うが)で、桜井さん以外のメンバーの写真もチラホラ出てくるけれども、わたしが要求したことに対する答えにはならない。

 

再度「Mr.Childrenドラムの鈴木さん」とか固有名詞を入れるとちゃんとメンバー個人の写真が出てくる。

…本のなかではグーグルマップで銀座のイタリアンの店、みたいな検索をしてイタリア料理の店を表示させて、そのあとイタリアン以外の店、と検索してもちゃんと検索できない。みたいなことが紹介されていた。

先ほどのミスチルの桜井さん以外のメンバー、銀座のイタリアン以外の店、がなぜうまく検索できないかの理由のひとつとして、

「そんなパターンの検索をする人はほとんどいないから、AIの中に蓄積されない。」というものが挙げられていた。パターンの認識は得意みたいだけど。

 

なぜに読解力つけないとヤバいのか。

AIが苦手なものがいわゆる読解力(先ほどの例でいうと類推、的な)を要するものなのだが、これが、最近の中学生、もちろん大人もかなり欠如しているらしい。

(読解力が欠如している、の判断の根拠はRSTというリーディングスキルテストをっ全国規模で実施しての結果を踏まえたものらしい。リーディングスキルテスト、とネットで検索すると例題チックな問題がネットでも出てくるし、この本にもいくつか例題が載ってたので、ぜひぜひ皆さまもお試しください。)

AIができないことを人間が担うことがホントにできるのか?AIにわかるように指令伝達することができるのか?ということがこの本で言わんとしていることみたい。

 

AI読みという新文化

キーワードだけをチラっと読んで肝心のところを読まない。という人が最近は増えているみたい。(早押しのクイズ的に、「Mr.Children の最大のシングルヒット曲は…」という時点で「Tomorrow never knows」答えを導きだそうとし、実は問題文が「Mr.Childrenの最大シングルヒット曲はTomorrow never knowsですが、一番売れたアルバムのタイトルは何ですか?」なんてなっていた場合、(オタク度満点アンサーでatomic heartになります)答えが間違う。みたいなことがAIでもよくありがちでまっだまだ未完、発展途上、人間も結構平気でやってしまいがち、みたいなことが書いてあった。

 

AIはキーワードをみて、こんな感じで話つながるんだろな。とやっているだけで決して文章の意味などは理解していない。と言えるらしいのだが、わたしもネットでチラ見する情報なんかこのキーワードだけ拾ってるつもりが実はAI読みをしてるんじゃないか。とふとわが身を振り返ったのであった。

 

この本自体もAI読みしてるのか???とふと心配になったのでもう一度ちゃんと読み直して(まだ途中までしか読んでないですが)再度感想文書いてみたいと思う。

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