カンヌ国際映画祭で最高賞 パルムドールを受賞した「万引き家族」を観に行ってきたのでそのことを。ネタバレ無観点から書いてみる。
ネタバレじゃない映画のあらすじ
ひとつ屋根の下で暮らす家族が、生活必需品をすべて万引きでまかなって生活していく話…
これ以上はあらすじは書きません…あんまり鑑賞後はいい気分にはなれない映画なのであるが、いろいろ考えさせられる映画である…
お店に置いてあるものは誰のものでもない。だから盗んでもいいんだよ。
自分が唯一教えることができる能力は、万引きする能力だけなんだよ。
なる衝撃なセリフなんかもあったりして…(これらのセリフは特にネタバレやストーリーに直結するものではない。)
↓生活必需品具体例…(ウチにあったものでとりあえず)
お菓子とか…盗むものも実際のところ荒み度満載なモノが多かった…カロリーあるけど栄養価ゼロ的な食べ物中心。
ネタばれじゃない感想
生活必需品を盗品でまかなう、金銭的には最下層な暮らしをしている人たちの話なのだが、家がかなりの汚家である。
どのくらいの汚家かというと、
「昔は鯉を飼っていた庭の池が、落ち葉で埋まっている。」(これもセリフであった)
庭が汚庭…、家のなかもかなりの汚家である…風呂場なんて入らないほうがマシというくらいの汚風呂だった…
そんな汚家のなかで万引きしてきたカップラーメンを食べながら、発泡酒を飲む…お菓子食べる、などという生活を毎日しているのでありますよ…
お金のない家ほど家にモノが多い。ということは聞いたことがある。
その理由として、
「掃除することよりも優先すべきこと(この万引き家族の場合だと、日々生きながらえること)があり、その優先度の高い問題を解決することだけしか考えられなくなっちゃう。」
「日々の生活に追われいて、必要必要じゃないの判断ができないからどんどんモノがたまってく。」
等々さまざまな説があるけれども、わたしのなかでは、
「お金のことが頭のなかでいっぱい占めていて、他のことが考えられない。」
「緊急で大事なこと(日々の暮らし)しか考えられない。でも、それだけじゃなく、緊急じゃないけど大事なこと(日々じゃなくって将来の暮らしとか)を考える余裕が全くない。」
こんな感じでもこの映画を観ていた。
…映画の本質はもっとどんより考えさせられること満載…
時間も…
お金はありすぎると使ってばっかになっちゃうし、時間もありすぎると無駄に使っちゃう、でも余るほどでなくてもいいから、お金も時間も余裕があったほうがいい。
時間がないと、緊急じゃないけど大事なことを考えられない。
なんてことを思ったのであった。いまさらとある本を再読しており、この万引き家族を見て改めて実感したのであった。感想文そのうち書きます。
(万引き家族の登場人物はお金はない、時間はありそうなんだけどその時間の使い道が万引きあるいはそれに近い超底辺なこと、それもすぐにお金が入る系、に投じられていた。)
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