ひろこの自由研究

まいにち、は自由研究の積み重ね。楽しい日々を過ごすための研究結果の発表場所としてのブログ。

本気になればすべてが変わる (松岡修造著)

すごく今週暑いんですけど…さらに暑くなりたくないんだがな…な本を読んだので、読書感想文を書いてみる。Kindleで、セールになっていたときに買った松岡修造さんの本。「本気になればすべてが変わる」
内容は熱さゼロ、むしろ、大変失礼であるが、この方、頭の中はとてもクール…テレビなどでは番組制作者の意図及び作りたい番組像を確認した上で、熱い暑いキャラを演じてるんだな。ということがよくわかる本。
 
印象に残ったところをいくつか。
 
「ビミョー」「どっちでもいい」がネガティブな言葉とされる理由。
松岡さん主催の修造チャレンジ(その昔圭様(錦織)も在席されていたプロ養成コース)での合宿で使ってはいけない言葉である、「できない。ムリ。イヤ。むかつく。ウザい」等々明らかな自分も周りもネガティブにしやる気を損なう言葉の使用は禁止されていると書籍には書いてあった。
そんななかちょっと異色なこの「ビミョー」「どっちでもいい」
この言葉もネガティブ言葉として使用禁止。と書籍に書いてあった。
「どっちでもいい」がよろしくないのはわたしもなんとなくわかる。わたし的には「どっちでもいい。は答えじゃない。他人任せ。」
松岡さんも同じようなお考えのようである。
「ビミョー」がネガティブワードとなるのは、松岡さんとしては、自分の頭で考えることを避けている、自分で何かを判断することを回避しているから。とのことらしい。
本来の「微妙」は「趣深く言葉で表現できないさま。」という意味らしいのだけれども、最近はきわどく甲乙つけがたいというときにこの「微妙」という言葉がよく使われ、その派生?としてのビミョーという言葉が生まれたっぽい。
 
…わたしのブログでも過去記事には結構このビミョーも微妙も使われております。反省…
 
松岡さんのその昔の武者修行…
わたしはこの本で初めて知ったのだけど、プロテニス選手はなりたてのころの練習相手というのは自分で現地調達。らしい。自分より下手な人を練習相手に見つけるのは簡単。だけど上達しない。なので自分よりうまい人を練習相手として見つけなければならない。
ひたすらお願いします。と声をかけて、しかもとにかく練習させてくれと気持ちを前面に出し、英語力よりも気持ちを出す表現力が大事らしい。
そして、たまたまうまい人が練習の相手をしてくれた場合は、超がんばる。といっても自分の練習だからといってスマッシュを決めまくるだと相手の気分を害する。あくまでも相手を喜ばせるため、相手の本番のための練習相手として松岡さんは練習したそうだ。
そして、その練習してくれた相手の試合は必ず観に行って、拍手、応援するそうだ。
こういうことを続けるといろんな上手な人が練習相手になってくれて、松岡さんのランキングもどんどん上がっていったらしい。
 
団体競技個人競技、を日本の成果主義に例える。
個人競技(まさにテニス)は自分より実力のある人に気に入ってもらい練習相手になってもらいうことで実力アップ。
団体競技は監督やコーチに認めてもらうことが実力アップの必須条件。自分の出番を増やしたいのなら指導者に好かれること。
 
これを日本の成果主義に例えても同じことがいえる。
活躍の場を広げたいのなら上司に好かれよう。
 
何でも取り入れないと損、とは思わないこと。
情報というものは自分のなかにどうインプットしどのようんいアウトプットするか、そして成果にどう結び付けるのかが大事。
つまり自分主体で情報に接し、自分に必要なものだけ見極めよう。
アドバイスも情報と一緒。何でも聞いておかないと損。と思うと情報過多になって混乱する。
 
自分主体を貫きながら組織の中では一つの歯車になれる人が強い。
松岡さんはテレビに出るときは、自分はこうしたい。ではなく、番組制作者が「どういう番組にしたいのか」を詳しく聞いた上で、テニスの解説をしたりするそうだ。
あくまでも自分を使ってくれてよい番組ができた。という結果を出すことに注力しているとのこと。
組織の歯車。はマイナスイメージにとらえられがちな言葉だけれども、自分のポジショニングを意識する。と捉えることもできる。
 生き方の基本は自分主体。組織のなかでは自分のポジションを理解して行動する。
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