巷で話題の映画「ミッドサマー」を観てきた。
この映画は北欧が舞台となっている話である。内容的には、北欧のおとぎ話、ファンタジーということにしときます。
観に行こうと思ったのは、わたしがわりかし「北欧」という国にわりと好感と興味を持っており、…かもめ食堂的な世界に好感を持ち、北欧の国々は社会福祉制度が高税率により支えられているとされており、いくら税金で稼ぎの半分くらいが持ってかれても、北欧の人たちは株式相場がどうのとか雇用がどうの、とかはあんまり考えないで済むんだろうな…なる妄想もありーの。
映画を観た感想…
北欧の話、というくらいしかネタを仕入れず観に行った。
ドR15映画だった…いろんな意味で。残酷系ありの過激系ありの。
観に行った人は、あのシーンね。と恐らくわかるであろう前半の一発目のハイライト部分過ぎくらいから、途中で退出者も出てました…わたしのとなりに座っていたレディースデーなのにおそらく定価で見に来ていたお兄さんは退出してました。食べ掛けのポップコーンが殆ど手つかずのまま残されておりました。こういう食べ物は全く似合わない映画でもあります…
この前半一発目のハイライトシーンに関しては、そういう考え方もまあアリだな。とはわたし的には思ったのである。えー、考え方はアリなのですが、
映像+音声的には…退出しようと思いました…そこをぐっとこらえる。まあ巷で話題になるのだから、何かこの後期待してもいいはずだ…その後ある意味期待以上というか想像を超えた創造の世界であってほしいストーリーが次々とくり広げられまして。
映像的にはノー天気な映像だがちょっと不気味だよね。とか、残酷過激系なとこは、これでもかこれでもか…と映像で攻めてくる…
そして物音ひとつや人間が発する音声ひとつ、がこれまた映画の構成要素として無くてはならなないモノでありまして…ぼんやりと物音、や音声、と書いてみましたが…
ハイライトシーンはこれでもか、これでもか、とその後続く。次から次へと…
映像的ハイライトシーンありーの、音声的ハイライトシーンありーの、心理的に攻められるシーンありーの、
あんまり詳しく書くとネタバレになっちゃうのでこのくらいで…
たぶん何年たってもテレビの地上波での放映はムリ、WOWWOWでもたぶんムリ、DVDにはなるとは思うけど…
はじめてネタバレとかを自ら探しに行く…
あまりわたしは映画のネタバレとか他所の人の感想とかは見ない。
が、今回は見に行かずにはいられなかった…
帰りの電車でこの映画の公式サイトを見る。公式サイトからもリンクで「映画観に行ってからこのネタバレ見てください。観るまでは見ちゃダメです。」なるページがあり、
今回は見に行ってしまった。
ネタバレを見たら、もう一度観に行きたくなった…
あーなるほどねー、と、再確認したいところがたくさん。
映像やら音声ひとつひとつに意味が込められているのですよ…
...そんなわたしみたいな人のためにディレクターズカット版とやらの映像を足したやつまで上映されているのである。ハードル上がってR18の映画。
ネタバレによるとわたしが感じた映像や音声だけじゃなくて、、、見えるモノ、聞こえるモノ以外にも、いろんなことが仕込まれておりまして…監督さんは33歳なんだそうですよ…次の作はどんなの作るんだろ?
北欧について、わたしみたいに、ノー天気にムーミン、マリメッコ、社会保障制度くらいの知識じゃなくて、もっと北欧文化やら歴史とかに深い教養のある人がこの映画を観たら、わたしとは違った感想をおそらく持てるであろう映画である。ホントにスゴイ作りこみなのである…
何も教養無くこの映画を観たわたしは、ひとことでお伝えするのなら、その言葉の意味由来を知らずに海外から来日する日本人の方が「神風」「特攻」とか書かれた鉢巻きをまいて去年開催されたラグビーのワールドカップを観戦するのとよく似た感じ。
教養無い説明ですみません…
ミッドサマーは和訳すると夏至。
やはり四季がふつうにあって、夏至は日の入りが一番遅い、くらいなノー天気な日本が好きだわ。
↑精一杯のネタバレです。