いよいよピアノの発表会当日。
あらかじめ想定できること…
毎年同じ会場で同じピアノを使って行われるピアノの発表会。
なので、気をつけなきゃいけないことはわかってる。
・調律されたピアノは弾きやすい。
→つまりいつも以上に音が出やすいはずなので、じゃじゃーんと調子よくやりすぎない。
・ペダルを踏むのはヒールの靴なのでいつもと勝手が違う。
→自宅スリッパ踏みとはやはり違うのである。足裏のちょうどいい感じのところにペダルの位置をそろえないとうまく踏めない。
・自分の前の演奏者が男性だと椅子の高さにセルフで調整が入るので、その次に演奏する人は椅子を自分のちょうどいい高さにセルフで戻さなければならない。
→今回はコレがあることはプログラムを事前に見せてもらった時点でわかっていたので、こぶし一個分のスキマを維持する高さに戻す。
大人のピアノ発表会とは…
発表会である…優劣を競うモノではない…成果を見せる場である。
というわけで、還暦でピアノデビューな方から、音大出てるでしょ的な人までよりどりみどり、である。
成果をなかなかうまく見せることができない方もなかにはいる。(人のことは言えない…)わたしも他人事ではない。がんばれ~と思いながら戦況を見つめる。ステージ上にも緊張感が漂うが、客席も張り詰めたものが走る…
途中で止まってしまったり、アレっとその場で頭かいたり…
そんななか、わたしの背後からある効果音?が流れてくる。
スターウォーズのダースベーダーの呼吸音(居眠り…いびきのスーハーな音)…
可笑しすぎる…誰も可笑しいと思わんのか…
身体は緊張のあまりの手汗じっとり、手の冷え防止のカイロしっとり、なのだが、わたしの精神状態は全くユルんでしまった…
本番(実況)
わたしが前の演奏者が高さ調整をした椅子をガチャガチャ直したり、ペダルの踏む個所を確認している間に、事前に出しておいた「選曲理由と練習時のエピソード」が司会者の方に読まれる。
要約すると、「選曲理由は華やかなクリスマスもいいけれども、しっとりしたクリスマスに最近は弾かれるようになり、年末に向けて気持ちを落ち着けたいときにぴったりの曲と思い選曲した。」
「苦労した点は右手と左手のバランスの調整。」
そして、今回は担当先生からのエールちっくなひとこともあり、
「お仕事忙しいなかよく頑張りました。年末にぴったりの曲だと思います。」みたいなことが紹介される。
先に書いたけれども調律されてあピアノは思っていたよりも音が出やすい…
が、今回は思っていたほど音が出ない…あれ??(軽く動揺…)
ちょっと強めに弾かねばならぬ…と意識をここに向ける。
途中、いつもここはヤバいな。というところでちょっとつっかえるが、不協和音を一瞬奏でつつそのまま続行…
思っていたほど音が大きくならない鍵盤に全体重をかける(かけたつもり)場所も思っていたほどちゃんと音が出なかったり、小さく音を出すところがちょっと小さくなりすぎるとこがあったり、なのがちょっと悔いが残るのであるが、なんとか終了…
本番(番外編)
緊張感がユルんだのか、集中できてなかったかな。と後になって思う。
なんと、夫の構えるカメラの赤いランプ(ピントが合ったときに光るやつ)が光るのとかがバッチリと見えてしまっていた…今まではこんなことなかったのに。
オイオイ見るのは楽譜であって、カメラ目線じゃないぜよ・・
緊張していても緊張していなくても、とてつもなく5分は長かった…
夫の感想
わたしの夫は全く音楽に関しては詳しくない。
素朴な感想としては、
「最初の入りがおとなしすぎたけど、あとはまあよかったんじゃないの。」
「ダースベーダーはあなたの演奏中もダースベーダーしとったよ。」
ということであった。