Amazon Prime Readingの対象本になっていたので読んでみた。
野球にそんなに詳しくないわたしでも、「ボヤいてる人ね~、弱小チームを再生させることで有名な方、頭使って野球しましょう。」で有名な方とは知っている野村監督の本を読んだのでそのことを。
書かれていることは、ありがたいお言葉たくさん、なのであるが、わたしのなかではありがたいお言葉よりも野村さんがなぜに頭使って野球することに目覚めたことかが書いてあるところがいちばん印象にのこった。
変化を見る目を持てば、継続的に結果が出る。
プロ野球人生四年目シーズンを終えて、ホームラン王となったあとその後低迷期が野村さんに来たらしい。練習だってちゃんとしてるのに。
当時のプロ野球に世界は「打てないんだったら、当たりに行け(=デッドボール狙い)。」という文化だったらしく、そういうアドバイスをするコーチもいたらしい。
そんななか、ある先輩が、
「野村、おまえがぶん殴った相手のことは忘れていても、殴られた方は忘れてないんだよ。」なるアドバイスをしてくれる。
殴った相手…相手の投手、殴られた方…相手のピッチャー、
つまり野村さんは研究されまくって、その結果打てなくなったといことに気付く。
このとき、「自分だけの視点で周囲を見ていた。」ということを学んだという。
ものごとは常に変わっていくもの、自分自身を含めて。自分だけの視点だけじゃ変化についていくことができない。相手や環境の変化に対しる視点を持たないと、一時的には結果を残せても、長期的に結果を残せない。」
そして、自分の置かれている状況が変わったということを把握するために、相手ピッチャーがどのよう配球をするようになったのかを調べて、対策をしたら、元通りに打てるようになった。
今でこそ、データをスポーツに用いることは割と当たり前だけれども、根性気合第一主義だった当初、誰かのひとことでこれだけの気づきができて、改善に至るってのはなかなかだなあ。と思ったのだけれども、
わたしも私だけの視点で物事を見てしまうってことが結構ある。
自分を見失わないのも大事だけれども、いろんな視点も持つべきだな。と改めて思ったのであった。