ちょっと前に発売された西野亮廣さんの「新世界」を今更読んだので、チラとメモを書いておく。
…わりとこの方、イケメンさんなのね…&優しい言葉でイイコトを言う。
ざっと見たところで、わたしが知らなかったこと以下。
クラウドファンディングには二種類ある。
大別して
・寄付型…支援していただいたお金はプロジェクトに全部使わせていただきます系
・購入型…×××円支援してくださったら××お返しします系
のふたつがあるということを今更知る。
これを西野さんは「購入型クラウドファンディングは予約販売みたいなもの」と表現されている。
そして、クラウドファンディングのプロジェクトオーナーは集まったお金から国に税金を払っている。ということもわたしは初めて知る。(細かな分類がいろいろあるみたいだけれども、購入型の場合は所得税、寄付型の場合は贈与税、というのが多いみたい)
西野さんもかつて、絵本を作るためにクラウドファンディングをして大炎上したことがある。(芸能人だったらそのくらい自分のお金でやれ、的な)
仕事(プロジェクトを成功させること)の対価に対していただいたお金に対して、自分のお金でやれ、と言われ、的外れだな。と思ったそうだ。
そして、物事を見極める本質としてなかなかいいことを言っていた。
「批判するな、とは言わない。理解できないものを批判してはダメ。理解できないものが目の前に来たら、そのときは理解する努力を選択しよう。」
「炎上」には四種類ある。
かつて、西野さんは絵本クラウドファンディングでも炎上商法と言われたりしたそうだが、これは炎上と収益との関連性を理解していないがゆえに、なんでもかんでも炎上商法、と言われてしまう。と本の中では書かれている。
・収益化できているけれども世間の信用を失ったケース
You Tubeにコンビニの冷凍ケースに入って騒いだりするもの。再生回数に応じて広告費が入ってくるけれども、信用は失う。長期的に見れば明らかに損失。若者ならなおのこと就職できないかも。
・収益化できてないし世間の信用を失ったケース
コンビニの冷凍ケースに入った動画をツイッターにアップするもの。
注目は集まるけれども、ツイッターなので一円にもならないし、信用も大きく失う。
これを炎上商法と表現するにはおかしい。(一円にもなってないので。)
・収益化できてるし、世間の信用も得るケース
西野さんご自身の場合はこれに該当するんだそうだ。(絵本の絵画展をやる費用集めでクラウドファンディングをした。絵画展自体の入場料は無料。)
お金はたくさん集まったし、感謝されて世間の信用も集まった。
・収益化できてないけど、世間の信用を得るケース
1円にもならないのに、困っている人を助けてあげてしまうケース。
…注目を集める(先の例だとYou Tubeにおバカな動画を挙げる系)ことで成り立つものはお金の出どころは広告費。
…信用を集めることで成り立つものはお金の出所がお客さん(おそらく西野さん的には本来のクラウドファンディングというのは信用ありき者がやることによって初めて事業として成立すると言いたいんであろう…)
芸人として生きているご自身は、注目を集めるんじゃなくて(スポンサーという広告があるテレビに媚びない)、信用を集めることに生き方を変えた。みたいなことが本でその後書かれている。
以上まるっと感想文「無知の知」でした…