銀座のキャノンギャラリーで開催されている米美知子さんの写真展を見に行ってきた。(2017/3/11訪問。写真展は日曜休館、最終日15時までで東京だと3/9-3/15の間で開催。その後梅田と名古屋でも開催されるみたい。)
↓購入した写真集。
わたしは3か月前まで1年ほど米先生の教室に通った経験があって、ちょっと前までの受講生のであるわたしのことも覚えていてくださっていて、お話しをさせていただいたり、なかなか楽しかったのである。
写真展はひとことでいうと「すんばらしい。」
ああいう写真撮ってみたいな~。みたいなのがわんさか。
秘境、絶境のお写真もたくさんありましたが、何気ないそのあたりで撮ったと思われる写真なども、技量、センスがよいのか、「何気ない落ちかけたそがれ桜の花びら」が「写真」じゃなくって「作品」になっているのである。
休みのたびに「秘境、絶境に行きたい病」に侵されるわたしとしては、いい被写体というのはどこにでもあるんだな。ということを改めて思ったのであった。
すばらしいもの。を言語化するのは難しい心にしまっておきます。なのですが、
流儀、というほどではないけれど、芸術を楽しむためにこころがけていること。を書いてみる。
ひとつ持ち帰れるのならば?の観点
関心が無いと、わざわざ出向く、という行動には至らない。
関心があっても、全ての作品を堪能するには時間も足りないし(今回の写真展は部屋ひとつでしたが、美術展だと部屋が何部屋もあり、時間もかかるし、集中力もなくなるし、何よりも記憶力のキャパにも限界がある。)
ということで、全ての作品を楽しむ。ということはあまり考えずにいつも写真展や美術展に出かけている。
ひとつ持ち帰ることができるのならそれはどの作品か?その理由は?
ということをまず第一に考えて鑑賞することにしているのである。
今回の写真展だと現地で販売されていた写真集にも載ってる「金屏風絵巻風」な大きな写真がわたしはすごく気に入った。
数年前のCP+でも見たことあるお写真だけれども、改めて見るととても美しい。
桜の木の後ろにある黄色い花々に光が当たっていて、キラキラ金色なのである。その金色が枝垂桜を引き立てているもの。
桜はしっとり雨上がり系、花吹雪系、青空&ピンク色…いろんな撮り方があるな~なのであるが、こういう金屏風風。観たの初めて。
どの作品が一番心に残ったか?の観点
お持ち帰りしたい作品=心に残った作品になるとは限らない。
写真展観に行ったり、美術展に行ったあとはかならず、心にのこった作品とその理由を考えることにしていて、今後の自分に生かせるか?みたいなことを考えるようにしている。
会場を出て、昼酒をしながら夫と「あれは何時くらいに撮ったんだろ?」とか「ここ行きたい。」なることを話しつつ、自分にとって一番心に残った作品はなんだろう?と考える。
今回だと、何気ないそのへんにあるのでは?でもわたしだったらまず気づかない「たそがれ花びら若葉にひらり。」的なお写真がわたしは結構心にのこった。
写真集だと本体の一番裏表紙の桜の花びらが若葉にのっかてるものです…こういうの撮れそうで撮れないんだな…
おまけ…
写真集でなかなかいいセンスだな~と思ったのは、ページを振ってあるところ。
桜の花びらでふちどり。
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